前払金勘定(資産)

前払金

商品の売買契約を締結する際、確実に注文した商品を購入できるよう購入代金の一部を購入に先立って支払うことがあります。その際に使用する勘定科目が前払金a/cです。前払金a/cの代わりに前渡金a/cを使用することもあります。前払金は、商品及び役務を給付請求する権利であり、金銭の給付を目的とする売掛金等とは異なるため、金銭債権ではありません。

前払金a/cは、正常営業循環基準により、貸借対照表上、流動資産に表示されます。

【仕訳例】仕入先明石商店より商品100,000円を注文し、手付金として10,000円を現金で支払った。

前払金 10,000 現金 10,000

 

【仕訳例】仕入先明石商店より商品100,000円を受け取り、代金のうち10,000円は注文時に支払った手付金を充当し、残額は掛けとした。

仕入 100,000 前払金 10,000
買掛金 90,000

 

前払金と前渡金という同じ意味の用語が2つ存在するのは、余計な混乱を招くだけであるから、どちらかに統一した方がよい。いずれが望ましいかを考えてみると、「前払」のほうが、「前払費用」「未払金」「未払費用」「仮払金」など、他の科目との文言上の整合性が取れる(勘定科目・仕訳事典/中央経済社P.282)。

【会社法】前渡金(商品及び原材料(これらに準ずるものを含む)の購入のための前渡金で破産更生債権等の1年内に弁済を受けることができないことが明らかなものを除く)は流動資産に属するものとする(会計規第74条第3項第1号ワ)。

【金商法】

1.前渡金(商品及び原材料(これらに準ずるものを含む)の購入のための前渡金で破産更生債権等の1年内に回収されないことが明らかなものを除く)は流動資産に属するものとする(財規第15条第11号)。

2.前渡金は「前渡金」科目として掲記する(財規第17条第1項第10号)。

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