総論

債券総論

債券の特徴

債券とは、政府、地方公共団体及び企業などが資金の調達を行う際に、利息の支払いや元本の返済などを約束して発行する証書のことをいいます。債券は借用証書の一種といえますが、有価証券であるため次のような特徴があります。

1.原則として途中で譲渡することができます。債券は第三者への転売が原則自由で、その時点での市場価格で売買することができます。

2.多数の投資家から同時に同一条件で資金調達することができます。債券では、他の金銭債務と異なり、小さな単位に分割して多数の投資家から同一条件で資金を調達することができます。

債券の基本要素

債券の発行に際しては、次のような事項が決定されます。

額面金額:額面金額は、券面額に記載されている金額のことで、償還時に戻ってくる金額を表します。

表面利率(利札・クーポン):表面利率は、額面金額に対して受け取ることができる利息の割合をです。

償還期間:発行から償還までの期間

利払日:利息が支払われる日のことです。通常は、年2回利息が支払われます。

債券の分類

債券の利払いによる分類

利付債:発行から償還までの期間、あらかじめ定められた期日に利息が支払われ、償還時に額面金額で返済される債券。

割引債:利付債にようにあらかじめ定められた期日に利息が支払われることはありませんが、その代わりに額面金額から利息相当分を割り引いた価格で発行され、償還時に額面金額で返済される債券。

債券の発行体による分類

公共債:国や政府関係機関及び地方公共団体が発行する債券。

民間債:一般の民間企業や金融機関が発行する債券をいい、社債、金融債等の総称。

外国債:外国の政府、地方公共団体及び事業法人等が発行する債券。

債券の種類

国債の種類

長期国債:債券市場の中心的銘柄で、価格競争入札による公募入札方式により発行されます。期間は10年です。

超長期国債:20年債、30年債は価格競争入札による公募入札方式により発行されます。期間は20年、30年、40年です。

変動利付国債:利率が年2回の利払日ごとに市場情勢で変動します。価格競争入札による公募入札方式により発行されます。期間は15年です。

中期国債:価格競争入札による公募入札方式により発行されます。期間は2年及び5年です。

国庫短期証券(TOB):国債の円滑な借換えの実現のため、国の一般会計等の一時的な資金不足を補うために発行されます。完全後部入札方式により発行されます。期間は2ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年です。

個人向け国債:購入者は個人のみに限定されます。変動金利型10年満期、固定金利型3年満期及び5年満期の3種類が発行されます。期間は3年、5年、10年です。

物価連動国債:元金額が物価の変動に連動して増減し、これにより利子の額も増減します。期間は10年です。

分離適格振替国債(ストリップス債):利付国債で、元本部分と利子部分を金融商品取引業者などが分離して販売します。機関投資家などの法人が主な購入者です。

地方債の種類

全国型市場公募地方債:一部の都道府県と全ての政令指定都市で発行可能になっており、一般投資家に対して公募されます。

銀行等引受地方債:特定の市中金融機関などに直接引き受けてもらう債券

住民参加型市場公募地方債:個人投資家に引き受けてもらう債券です。

交付地方債:地方公共団体の行う事業に必要な用地買収などに際し、地方公共団体が共同して発行する債券です。

政府関係機関債(特別債)

政府保証債:元利払いについて政府の保証を付けて発行されます。

非公募特殊債:元利払いについて政府の保証を付けないで発行されます。特定の金融機関に引き受けてもらう債券です。

財投機関債:公団や公庫等の特殊法人が政府保証なしで公募形式で発行されます。

民間債

金融債(利付金融債・割引金融債):新生銀行、あおぞら銀行、農林中央金庫、商工組合中央金庫、信金中央金庫が、それぞれ特別の法律に基づいて発行されます。発行方式は募集発行(法人向け)と売出発行(個人向け)の2種類があります。利付金融債の期間は1年~5年となっており、割引金融債の期間は1年となっています。

事業債:電信電話債、電力債、一般事業債、銀行債などがあります。

外国債

円貨外債(サムライ債):外国の政府や法人が日本国内において円貨建てで発行する債券。

ユーロ円債:日本国外において発行される円建債券。

外貨建債:外国の通貨建てで発行される債券で、為替リスクを伴います。外国の国内債や日本国内で外国法人が外貨建てで発行する債券(ショーグン債)などがあります。

 

 

 

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