資本効率性・損益分岐点分析

資本効率性分析

総資本回転率

企業活動に投入された全ての資本がどれだけ効率的に運用されているかを示す指標です。経営活動の能率を判断するうえで最も重視される回転率です。

総資本回転率(回/年)=(年間)売上高÷総資本(期首・期末平均)

先ほど確認しました総資本(純)利益率は、下記計算式のように売上高(純)利益率と総資 本回転率の2つの側面から分析することができます。

総資本(純)利益率=売上高(純)利益率×総資本回転率
→当期(純)利益÷総資本=(当期(純)利益÷売上高)×(売上高÷総資本)

上記の計算式より、売上高(純)利益率を一定とした場合、総資本回転率を高めることにより、総資本(純)利益率を高められることが判明できます。

総資本回転期間

総資本回転期間は、総資本が1回転するのに要する期間を表します。一般的に回転率が高く、回転期間が短いほど、資本を効率よく運用しているとされています。総資本回転率の逆数として計算されます。

総資本回転期間(月)=総資本(期首・期末平均)÷(年間)売上高×12

たな卸資産回転率

たな卸資産回転率は、たな卸資産(商品、製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)が、仕入から販売または、原材料から製造を通じて製品になり販売されるという一連の流れを何回繰り返したかを示す指標です。たな卸資産の効率性を表します。

たな卸資産回転率(回/年)=年間売上高÷たな卸資産(期首・期末平均)

損益分岐点分析

損益分岐点売上高とは、損益がゼロとなるときの売上高をいいます。損益分岐点を上回れば利益となり、下回れば損失となります。売上高の増減に比例して発生する費用のことを変動費といい、売上高の増減に関係なく発生する費用のことを固定費といいます。売上高から変動費を差し引いた利益のことを限界利益といい、この限界利益から固定費を差し引いた利益が営業利益として表されます。

損益分岐点とは売上高と費用(変動費+固定費)の金額が等しく営業利益がゼロになる点のことをいいます。よって、損益分岐点売上高を問われた場合、営業利益がゼロの場合の売上高を指すことになります。

実務では、損益分岐点売上高のほかに、損益分岐点比率もよく用いられます。損益分岐点比率とは、売上高に対する損益分岐点売上高の割合のことをいい、その数値が100%を超えた場合、当該企業は赤字であることを表します。

損益分岐点比率=損益分岐点売上高÷売上高×100

成長性分析

企業がどの程度成長しているかを企業規模や利益の大きさから分析する指標を成長性分析といい、一般に前年度の数値の比較により判定します。

売上高成長率

売上高成長率=当期売上高÷前期売上高×100

固定資産成長率

固定資産成長率=当期固定資産÷前期固定資産×100

総資本成長率

総資本成長率=当期総資本÷前期総資本×100

増収率

売上高が前期と比較してどの程度増加しているかを表す指標です。売上高成長率を示す指標といえます。
増収率=(当期売上高÷前期売上高-1)×100

増益率

経常利益等の利益が前期と比較してどの程度増加しているかを表す指標です。経常利益成長率を示す指標といえます。

増益率=(当期経常利益÷前期経常利益-1)×100

 

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