収益の見越し

収益の見越し

決算整理仕訳

損益計算書には、当期に発生した収益が計上されます。よって、当期に当期分の収益をまだ金銭等で受け取っていないときは、当期からみて、まだ受け取っていない収益の金額を当期に見越し計上する必要があります。

【例1】10月1日に得意先に500,000円を貸し付け、小切手を振り出した。この貸し付けは、利率年3%、利払日は9月30日(後払い)の条件で貸し付けたものである。

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸付金 500,000 当座預金 500,000

 

【例2】決算日(12月31日)において、上記【例1】の貸付金に対する受取利息の見越計上を行った。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収利息 3,750 受取利息 3,750

 

10月1日に得意先に500,000円を貸し付けていますので、10月1日から貸付金額に対する受取利息が発生しています。しかし、受取利息は、9月30日に1年分をまとめて受け取るという条件となっていますので、12月31日時点では、受取利息に関する処理は一切行われていません。しかし、当期は得意先に金銭を貸し付けてから3ヵ月(10月~12月)経過していますので、発生した3ヵ月分の受取利息は、当期の損益計算書に計上しなければなりません。

500,000円×3%×3ヵ月÷12ヵ月=3,750円

よって、この3,750円を損益計算書に計上させるために、貸方に受取利息3,750円と処理します。この3,750円は、翌期の利払日には、必ず受け取ることができます。よって、借方には、金銭を受け取る権利を表す未収利息a/cで処理することになります。未収利息a/cは、資産の勘定科目になります。

再振替仕訳

【例1】当期首(1月1日)にあたり、前期末に見越計上した未収利息勘定3,750円を受取利息勘定に振り替えた。

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取利息 3,750 未収利息 3,750

 

上記の再振替仕訳を行うことにより、受取利息a/cの借方に3,750円が記入されることになります。収益の勘定科目である受取利息a/cが借方残高3,750円となっている点に注意してください。

【例2】利払日(9月30日)が到来し、1年分の利息を現金で受け取った。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 15,000 受取利息 15,000

 

上記の【例1】で再振替仕訳をした結果、収益の勘定科目である受取利息a/cは借方残高3,750円となっています。そして、【例2】で1年分の利息15,000円(500,000円×3%)を受け取ったときに、受取利息a/cの貸方に15,000円が記入されます。その結果、受取利息a/cは、借方3,750円と貸方15.000円が相殺されることとなりますので、貸方残高11,250円となります。この貸方残高11,250円は、新しい会計期間の利息分(1月~9月までの期間)を表します。

500,000円×3%×9ヵ月÷12ヵ月=11,250円

期首に再振替仕訳を行うことによって、利息を1年分後払いで受け取ったときに、受取利息a/cは適切な残高を示すことになるのです。

 

 

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