有価証券(債券)の取引

有価証券(債券)の取引

債券の取得と売却

一般大衆から金銭を借り入れる際、債券という有価証券を発行することがあります。国が発行する債券のことを国債といい、会社が発行する債券のことを社債といいます。債券の発行者は、債券を発行することで金銭を借り入れていることになりますので、一定期間後に借りた金銭を返済しなければなりません。この返済日のことを満期日といいます。

【例1】奈良商事株式会社の社債を額面総額100,000円に対し額面100円につき98円で購入し、代金は購入手数料1,000円と合わせて小切手で支払った。

借方科目 金額 貸方科目 金額
有価証券 99,000 当座預金 99,000

 

債券は、口数で数えられます。額面100円を1口と数えますので、【例1】では、額面総額100,000円÷100円=1,000口と計算されます。1,000口の債券を1口98円で購入していますので、購入代価は98円×1,000口=98,000円と計算されます。また、購入手数料1,000円を支払っていますので、有価証券の取得原価は、99,000円(98,000円+1,000円)と計算されます。

【例2】上記【例1】で購入した奈良商事株式会社の社債を額面総額50,000円を1口98円で売却し、代金は後日受け取ることとした。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 49,000 有価証券 49,500
 有価証券売却損 500 

 

上記【例1】において1口あたりの単価は、有価証券a/cの帳簿価額99,000円÷1,000口=99円と計算されます。1口99円の債券を500口(50,000円÷100円)売却していますので、貸方側に有価証券49,5000円(99円×500口)と仕訳されます。49,500円と売却金額49,000円との差額については、有価証券売却損a/c(費用)で処理します。

期限到来の公社債の利札

【例3】かねてより所有している奈良商事株式会社社債の利札1,000円につき、本日、利払日が到来した。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 1,000 有価証券利息 1,000

 

債券は発行会社に対する金銭の融資ですので、発行会社は一定の期日(利払日)に一定の利息を債券取得者に支払わなければなりません。債券は、条件等が記載されている本券部分と利払日と利払日の利息金額が記載されている利札(クーポン)部分で構成されています。債券取得者は、利払日が到来すれば、その利払日と利払日の金額が記載されている利札を切り取り、金融機関に持ち込むことによって、そこに記載されている金銭を受け取ることができます。利払日が到来した利札は、通貨代用証券として現金a/cで処理されます。また、相手科目として収益の勘定である有価証券利息a/cで処理します。

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