貸倒引当金の処理①

貸倒引当金の処理①

貸倒損失の処理

掛け代金などが回収不能になることを貸し倒れといいます。当期に発生した掛け代金が当期に回収不能になった場合には、費用の勘定である貸倒損失a/cで処理します。

【例1】第一期(当期)の6月1日に商品150円を掛けで販売しました。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 150 売上 150

 

【例2】第一期(当期)の10月1日に上記【例1】の売掛金が相手先の倒産によって回収不能となった。

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒損失 150 売掛金 150

 

【例2】の借方の貸倒損失a/c(費用)は、【例1】の貸方の売上a/c(収益)を間接的に減額させる働きをしています。つまり、適正な損益を算定するためには、当期の収益に関係する費用を対応させることにより計算することができるのです。

貸倒引当金の設定

【例1】第一期(当期)の6月1日に商品150円を掛けで販売しました。

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 150 売上 150

 

【例2】第一期(当期)の決算日に上記【例1】の売掛金が全額回収不能になると見積もった

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金繰入 150 貸倒引当金 150

 

適正な損益を算定するためには、当期の収益に関係する費用を対応させなければなりません。そこで、当期に発生した売掛金等の債権額のうち将来回収不能になる金額を決算日に見積もります。上記の例では、売掛金150円全てが回収不能になると見積もっていますので、その金額について費用の勘定である貸倒引当金繰入a/cで処理することになります。その結果、【例1】で発生した売上a/c(収益)150 円を貸倒引当金繰入a/c(費用)150円で間接的に減額させることができます。

また、決算日には、まだ貸し倒れが確定したわけではありませんので、売掛金a/cを減額させることはできません。よって、間接的に売掛金a/cを減額させるために貸倒引当金a/cで処理します。貸倒引当金a/cは、売掛金などの債権勘定のマイナス勘定となります。貸倒引当金a/cのようなある勘定のマイナス勘定のことを評価勘定といいます。

【例3】第二期(翌期)の決5月1日に上記【例1】の売掛金が相手先の倒産によって全額回収不能となった。なお、貸倒引当金の残高が150円(貸方残高)ある。

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金 150 売掛金 150

 

前期末に貸倒見積額について、貸倒引当金繰入a/cにて費用処理をしていますので、実際に貸し倒れが生じた場合には、費用を計上する必要はありません。見積額が確定額に変わりましたので、貸倒見積額を表す貸倒引当金150円を減額させます。それと同時に売掛金a/cも減額させる処理を行います。

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