簿記指導者セミナー(大阪)に参加してきました。

簿記指導者セミナー(区分表改定説明等)

 来期より日商簿記3級の出題区分が改定され、その改定に関する説明会が昨日、大阪で実施されましたので、参加してきました。場所は、関西経理専門学校で、天神橋筋商店街の近くにあります。セミナーの時間は質疑応答を入れて約3時間でした。

 セミナーは、(1)「商工会議所検定試験の最新の動向について」、(2)「日商簿記の3級出題区分の改定および新たな出題範囲に対応したサンプル問題について」、(3)「新たな出題範囲に対応した簿記学習指導法について」、(4)「わが国を近代国会へと導いた簿記教育について(特別講演)」、(5)「質疑応答」という流れで進んでいきました。その中でも私を含めセミナー参加者の多くは、(2)「日商簿記の3級出題区分の改定および新たな出題範囲に対応したサンプル問題について」の説明を聞きたいと思っていたことでしょうし、もう少し言えば、サンプル問題を早く見たいということにつきると思います。サンプル問題は、後日、検定試験のホームページでアップされますので、慌てる必要はないのですが、公開前に見たいというのは、人間の心理的なもので仕方ありません。

サンプル問題について

 配布されたサンプル問題は、当然のこと無断複製および転載が禁じられていますので、問題そのものは、後日、検定試験のホームページ上でアップされたときにご確認いただければと思いますが、ここでは、気になった点を1つ紹介させていただきます。それは、サンプル問題の中で証ひょうから仕訳を起こす問題が、非常に多く取り上げられているということです。現行の試験でも出題区分表に「証ひょう」が明示されていますので、証ひょうから仕訳を起こす問題を出題することはもちろん可能ですが、現行の試験では、伝票から仕訳を起こす問題しか出題されておりません。

 しかし、今回のサンプル問題では、請求書、領収書、売上集計表、振込依頼書、当座勘定照合表、入出金明細書などの証ひょうから仕訳を起こす問題が多数収録されています。このことは、実務を考慮した改定を受けてのことかと思います。決して難しい問題ではないのですが、慣れないと少し戸惑うと思います。このような証ひょうから仕訳を起こす問題も来期の試験から頻繁に出題されるものと思われます。

大手専門学校の事例紹介

今回のセミナーでは、サンプル問題の解説の後に大手専門学校(O校とT社)による新たな出題範囲に対応した簿記学習法についての講演がありましたが、個人的には「時間の無駄でしょう。」という思いが強かった。まだ、O校の場合には、パワーポイントで資料を作り、それなりの準備をしてことは感じますが、T社にいたっては、資料もなく、ただ話すだけ、そしてその話にいたっては、前回の試験についての感想。いやいや話の議題は、「新たな出題範囲に対応した簿記学習指導法について」ではなかったのかい?

このセミナーに参加している方は、簿記を教えている方が参加しています。そのような対象者を前に簿記学習指導法についての講演を行うのは無駄だと思うのです。また、O校とT社が簿記指導についてのスタンダードという訳でもないので、本当に無駄な時間でした。

質疑応答

このセミナーの最後に質疑応答がありました。今回は3つの質問が出されました。質疑応答というのは、本当に面白い。私などは気が小さい方なので、手を挙げて質問することは絶対に無理なのですが、手を挙げて質問する人などを見ると一応感心はするのですが、それと同時に別にそんなこと質問しなくていいんじゃないの?と思ったりするのです。

今回の質問では、サンプル問題のある問題について、実務ではこのような処理はしないというものでした。確かに今回の改定が会計実務に即した実践的なものとなるようにというのが基本的な考え方にあります。しかし、実務と学習は異なることも事実です。基本的に誤ってなく、問題文に適切な指示が書かれていれば、問題文としては成立するのではないでしょうか。

なんか自分は公認会計士だから、税理士だからと公言し、実務ではこのような処理はしないという質問をする人を見ると、非常に滑稽に思ってしまうのです。繰り返しになりますが、それでも、手を挙げて質問する人などを見ると一応は感心はするんですけどね。

 

 

 

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