「心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書(Testosterone著)」を読んで。

「食事」、「睡眠」、「運動」の正しい習慣を身につけること

いつも興味深く読ませていただいているTestosteroneさんの新作が、「心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書」です。今回は「メンタルヘルス」というテーマで精神科医の岡琢哉先生と共同で書かれています。今回もいつものTestosteroneさんの本と同様に軽快に読みやすい内容となっています。この本に書かれている内容の中心にあるものが、この本の前書きに書かれている以下の一文です。

我々の思いはただ一つ。「苦しむ人を一人でも多く減らしたい。苦しんでいる人を一人でも多く救いたい」というシンプルな願いである「心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書」より。

この本では、メンタルヘルスに対する予防の大切さを訴え、その予防方法として「食事」、「睡眠」、「運動」の正しい習慣を身につけることの必要性を説明しています。Testosteroneさんの表現を借りれば、1.永遠に生きると思って食事を管理しろ。2.メンタルがブレやすい人は睡眠時間を死ぬ気で確保しろ。3.運動はハッピーな人生の基盤になる。ということになります。特に睡眠不足が長期にわたると、高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中などの生活習慣病のリスクを高めるほか、うつ病のリスクを高めるため、睡眠をしっかり取ることはとても大切なことです。

過労死による自殺

最近(2020年6月17日)、2019年に自殺した三菱自動車工業の男性社員が、長時間労働による精神疾患が原因だったとして、三田労働基準監督署が労災認定したという報道がありました。報道によると、男性は、2018年に未経験の軽自動車の商品企画を担当し、共同開発した日産自動車との業務調整や販売準備で多忙が続き、2019年2月に社員寮の自室で命を絶ったとのことでした。そして、発症前1カ月の残業は、139時間に上ったとも報道されています。

厚生労働省の通達「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について(2010年5月)」によれば、いわゆる過労死ラインの目安となる時間は、発症前1か月間におおむね100時間を超える時間外労働が認められる場合が含まれますので、自殺した三菱自動車工業の男性社員は過労死ラインを上回っていることになります。このような職場環境において、Testosteroneさんが言われる「食事」、「睡眠」、「運動」の正しい習慣を身につけることが果たして可能なのか?

三菱自動車工業という大会社であれば、安全衛生管理体制も整っているでしょう。当然のこと産業医も従事しているはずです。なお、産業医については、労働安全衛生法第13条第5項において、次のように規定しています。

産業医は、労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対し、労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができる。この場合において、事業者は、当該勧告を尊重しなければならない(労働安全衛生法第13条第5項)。

自殺した三菱自動車工業の男性社員の職場では、安全衛生管理体制が正しく機能していたのでしょうか?

絶対に無理をしない!

どのような状況にあっても、一番大切なことは、「無理をしないこと」。Testosteroneさんも次のように述べています。

 あなたの人生においてあなたの心身の健康以上に大切なものなんてない。無理して心が不健康になるとホント厄介だよ。俺と約束しよう。絶対に無理はしないって。「心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書」より

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